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「目の成人病」が急増している
私たちの目をカメラにたとえていえば、水晶体はカメラのレンズに相当し、網膜はフィルムに相当します。目から入ってきた光の情報は、網膜の中心部分である黄斑部で鮮明な画像を結ぶようになっています。
こうして画像になった情報が、視神経を通して脳に伝えられ、いわゆる「物が見える」という状態になるのです。
ところがいま、「見えにくい」、「(部分的に)欠ける」、「見えない」 というような目の不調を訴える人が急増しています。これは一昔前に比べたら驚くべき状況です。
年齢を経て細胞の老化が進めば、目が衰えて見えにくくなるのは当然です。しかし最近は、比較的若い人たちにもこうした目の疾患が増えているのです。
目の病気の元凶といわれるのは【活性酸素】です。活性酸素は細胞を酸化して破壊し、病気を誘発します。目の病気のほとんどにこの活性酸素がかかわっているといわれます。
活性酸素は紫外線や大気汚染、ストレス、タバコなどが発生源となり、白内障や黄班変性症を誘発します。いわば私たちを取り巻く環境のさまざまな変化が、目の病気を増やしているのです。
とりわけ「目の成人病」といわれる白内障、緑内障、黄斑変性症の増加は深刻な問題となっています。
白内障、緑内障、黄斑変性症とは
【白内障】
最も一般的な目の疾患である白内障は、水晶体に含まれるヒアルロン酸が活性酸素によって酸化し、白く濁ってくることから物が鮮明に見えなくなる病気です。
多くは加齢性白内障といわれるもので、水晶体の端のほうから濁ってきます。50歳台で5割、60歳台で6割、90歳台では9割の人が発症するといわれます。
これまでは、白内障は老人の目の病気と思われてきましたが、最近では40台から見られるようになり、さらに若年化しています。
食生活の偏りや運動不足、ストレスの増加が背景にあるといわれていますが、1200万人ともいわれる糖尿病も病気を誘発する引き金になっています。
【緑内障】
同じく、40台から増えるのが緑内障です。この病気は、眼球内に流れる房水という水分が正常に排除されず、そのために眼圧が高くなることで起こります。
眼圧の異常によって視神経が圧迫され、その結果、視野が狭窄するのが特徴です。
現在、200万人近い患者がおり、、治療が遅れると失明に至る確率は非常に高い病気です。
【黄班変性症】
日本でも急増している目の病気が黄班変性症(おうはんへんせいしょう)です。この病気は、画像を結ぶ網膜の中心部にある黄班部の組織が、活性酸素によって酸化され、変質するために起こります。
視界が部分的に欠けるのが特徴で、失明に至る確率も高い病気です。
日本人に目の疾患が増えている原因としては、パソコンやインターネットの普及があります。長時間ディスプレイを見続ける人の間で「VDT症候群」と呼ばれる視覚障害が問題になっています。
また、偏った食事や運動不足、ストレスも大きな影響を与えています。
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