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地中海地方に4000年伝わる健康食
オリーブの葉や幹には、害虫やバクテリアから身を守る成分が多く含まれています。この成分のおかげでオリーブの樹は外敵に侵食されずにいるのです。
地中海地方の人々は、4000年にわたってオリーブの葉を煎じて飲んだり、葉の成分をワインに混ぜて飲んだりしてきました。長年の知恵でオリーブの葉に殺菌作用や解熱作用があることを知っていたのです。
抽出された「エノール酸カルシウム」
19世紀になるとオリーブの葉の成分分析が行われ、その基本成分はフェノール物質ということがわかりました。この成分はラテン語で「オーレユーロペン」と名付けられ、よく知られるようになりました。
1960年代になって、アメリカの大手製薬会社がオーレユーロペンの薬品化に乗り出しました。さまざまな分析、実験が繰り返され、オーレユーロペンを加水分解して抽出された「エレノール酸カルシウム」に強力な殺菌作用があることがわかりました。
この物質は、感染症を引き起こす細菌に直接働きかけ、無害化するという効能が確認されたのです。
感染症を引き起こす細菌
細菌は核を一つだけ持つ単細胞の微生物です。人間の体内には無数の細菌が存在しているのですが、毒素を生み出す細菌が体内で異常増殖すると、さまざまな感染症を引き起します。そのような細菌には次の種類があります。
| バクテリア |
細胞膜をもつ微生物で、形状から球菌、棹菌、らせん菌があります。スピロヘータやクラミジアもこの仲間です。 |
| ウィルス |
最小の生物で、電子顕微鏡でしか見えません。宿主細胞に寄生して増殖するのが特徴です。 |
| 真菌類 |
フィラメントのような姿をした寄生植物の総称で、藻やカビはこの仲間。カンジタ症を引き起こすイースト菌がよく知られています。 |
| 原生動物 |
人体に寄生する原虫や寄生虫。 |
エレノール酸カルシウムの抗菌作用
アメリカ大手製薬会社の研究により、エレノール酸カルシウムには驚くべき抗菌作用があることがわかりました。
細菌に対して直接働きかけて細菌を殺すだけでなく、予防作用もあることが裏付けられたのです。その作用は以下のとおりです。
1、 細菌の生成に必要なアミノ酸の生成を抑制する
2、 細菌を不活性化させて感染・増殖を防ぐ
3、 細菌の自己複製を抑制する
4、 免疫細胞を刺激して免疫反応を起こすよう刺激する |
薬剤からサプリメントへ
しかしエレノール酸カルシウムの薬品化は実現しませんでした。なぜなら、エレノール産カルシウムは血液中のたんぱく質と結びついて、効果がなくなってしまうことがわかったからです。
この失敗の原因は、オーレユーロペンからL型エレノール酸カルシウムを抽出したことにありました。別の研究グループが、L型エレノール酸カルシウムからR型エレノール酸カルシウムだけを抽出して実験を繰り返したところ、問題は解決しましたのです。90年代になってさまざまなオリーブ葉エキスがサプリメントとして売り出され、大きな効果をあげています。
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